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vol.1 紙は無くならない?

2023.02.28

本コラムページをご覧いただき、ありがとうございます。
記念すべきコラムvol.1のテーマは、私たち印刷会社と切っても切れない関係である「紙」についてです。

ペーパーレス化という言葉が社会に浸透して久しいですが、そもそも紙は何のために生まれたのでしょうか。
端的に答えるならばそれは、「情報を伝達するため」と言えます。

人間が言葉を話すようになったのは、今から10万年~8万年前。そこから時を経て、文字が使われるようになったのは紀元前3000年頃と言われています(諸説あり)。

今でこそ「メールより電話や直接会って話す方が伝わる」と言われる場面もありますが、それまで「直接話す」しか選択肢がなかったところに登場した「文字」という手段は、遠方の人や未来の人にも情報を伝えられる、画期的なものでした。その「文字」を書き記す媒体(=メディア)の一つが「紙」です。

その他の媒体としては、粘土板やパピルス、羊皮紙などがありましたが、その中でも最も便利で使い勝手の良い「紙」が、その材料や製法を改良されながら広く使われてきました。

そして現代。デジタル技術が発展し、これまで情報伝達のために紙を使わざるを得なかった場面で、別の選択肢をとることができるようになりました。書籍や新聞、契約書、説明書など、あらゆる場面でデジタル化が進んでいます。
デジタルメディアの大きなメリットとしては、編集のしやすさ、物理的な保管場所を必要としないこと、検索のしやすさなどがあげられます。しかし、だからといって、すべての紙がデジタルに変わることはないでしょう。

なぜなら、デジタルメディアはすべての観点において紙メディアより優れているわけではないからです。デジタルメディアは、これまで情報伝達の手段として一強であった紙メディアに取って代わるものではなく、あくまで新しい選択肢にすぎません。寧ろ、新しい選択肢が増えたことにより、紙メディアの短所だけではなく長所も再発見されたのです。

紙メディアデジタルメディア
視認性(静止画)
一覧性
メンテナンス一般に不要必要
書換え性一般に不可
記録容量
検索性
速報性
複製の容易さ容易
参考:『今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい紙と印刷の本』 著:前田秀一、発行:日刊工業新聞社、2018年

デジタルメディアは、多くの情報の中で、今求められている部分だけをピックアップして見せることは得意ですが、逆を言えばそこしか見せることができません。それに対して紙は、その情報を求めているわけではなかった人に対しても見せることができます。

学習という分野においては、辞書で引いた単語のそばにある別の単語も視界に入り、広く知識をつけることができます。
スーパーの折り込みチラシは、ポストに入れられていることで、見るつもりがなくても視界に入り、それが集客へと繋がります。
漫画雑誌を読むにしても、デジタルであれば、お目当ての好きな作品だけを読むことになりがちですが、紙の雑誌であれば、パラパラとページをめくる中で、新たな作品に出会うこともできます。

こうした、悪く言えば「無理やり見せる力」は、紙メディアの大きな強みの一つと言えるでしょう。

デジタル技術が発展した現代において重要なのは、情報伝達をする際に、紙メディアとデジタルメディアを内容に応じて使い分けていくことです。

そのため当社では、お客様のご要望を満たし、できるだけ多くの笑顔を作るという目標を達成するために、これまで通り紙の印刷は続けつつもそれだけに縛られることなく、Webサイトなどのデジタルメディアという選択肢を増やして、最適なご提案ができるように努めています。

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