ワンストップな印刷物ならプリントワークス

プリントワークス Print Works

03-5206-2686 受付時間 9:00〜18:00(日曜祝休)

印刷博物館に行ってきました

2024.07.11

見学したのは、ギャラリー展「グラフィックトライアル2024-あそび-」展。

この企画は、第一線で活躍するクリエイターとTOPPANグループが協力して新しい印刷表現を探るプロジェクトです。第18回目となる今回は「あそび」がテーマ。クリエイターとTOPPANグループが全力で楽しみながら作品づくりに挑まれていました。

https://www.toppan.com/ja/joho/gainfo/graphictrial/2024/

以下、社員の感想です。

■営業部W

以前から気になっていたグラフィックトライアル。初めて現地で拝見しました。印刷の可能性を見て触れて感じることができとても刺激的な時間でした。

■製本部C

今回印刷博物館にてグラフィックトライアル展を見学させて頂きました。今年のテーマは「あそび」ということで、多様な印刷方法や加工などユーモアのある展示物に触れることができました。次回またこのような機会があれば参加したいと思います。

■オンデマンド部M

 本展覧会を見学して、改めて、印刷は結構アナログであり、だからこそインターネットに勝てる部分があるということ、そしてアートは受け止め手が完成させるものだということを考えさせられました。
 これまでも、自分自身が印刷会社で働く中で、「印刷も一様ではない」と体感はしていました。同じデータでも手法によって、機械によって、また同じ機械でもその日の湿度など環境によって、出力されるものが思った以上に変わるからです。更に今回の展示で、「アーティストが色々やってみて調整して選ぶ」ということができる印刷は、思いのほかアナログだと改めて実感しました。そして、だからこそ「本物」を鑑賞者に届けられると感じました。インターネットがいくら普及しても、そこで観られてしまう作品は、観る側の端末によって発色などが大きく異なり、そこはもうアーティストが手を出せる領域ではありません。それに対して印刷は、「とりあえず出力してみる」の第一段階でアーティストの思うままの色が出るとは限りませんが、出力されたものを確認・必要であれば調整をして、どれを「本物」として広めるかをアーティスト本人が決められます。その点において、インターネットは印刷を超えられません。
 もちろん、生で観られることを想定してアナログ画材で描かれた絵画は、印刷ではない物理的な本物・現物を観ることに特有の意義があります。例えば教会で観る宗教画は、その大きさを含めて、その作品を目の当たりにする体験そのものを創り出しているからです。そういう意味でいえば、どれだけ厳密に原寸で印刷しても、偽物は偽物です。かといって、アナログ画材で描いたものは生でなければ全て意味がないわけではありません。そもそも印刷して頒布されることを想定した漫画を考えてみれば分かりやすいです。とある国民的漫画作品の、キャラクターの金髪を表現する細い描線のタッチは、実際印刷されたときに綺麗に見える描き方を逆算して描かれているそうです。一流のアーティストは、印刷後の姿を想定してアナログ画材の使い方を調整している・できる、ということが分かるエピソードです。
 更に、元々PCソフトで描かれたコンピュータ上のデジタルイラストは、そもそも「現物」が三次元空間に存在せず、何らかの形で出力しなければ、それぞれの端末でそれぞれに観る他ありません。これまで私は、デジタルイラストの展覧会とアナログイラストの展覧会を比べて、後者は本物が見られるのに比べて、前者はそもそもデジタルなのを印刷しただけだから、それほど意義がないのでは、と感じていました。しかし、それは比較すべき対象が間違っていたと思い改めました。デジタルイラストをコンピュータ上で観ることよりも、アーティスト本人が「この色が出したかった色です」と決めたものを観られる展覧会や画集には、やはり意味があります。 しかし、いずれにせよ、最終的には鑑賞者の目にゆだねられます。今回の展示においても、印刷手法などによる色の差は一見して分かるものもあれば、キャプションで説明されているほど顕著には感じない、自分にはそこまで分からない、と感じる部分もありました。アーティストが「これでは濃い、薄い、明るい、暗い」と、微妙な差を突き詰めて表現した先に、受け止め手の印象がどれだけ変わるのかは、アーティストが決めきれるものではありません。小説や映画も、作品を完成させるのは読者・鑑賞者、と言いますが、一枚の絵画も、観る人によって別の作品になります。だからこそ、鑑賞者として作品を完成させる自分は、より良い作品を自分の心の中で創り上げるために、幅広い知識や経験を身に着けていきたいと思いました。

■おまけ

見学前には近くのお店でランチもいただきました。

https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13287767/

日替わりデザートのメニューを聞いてみたところ「ヌガーグラッセ」とのこと。暑い日にちょっと冷たい甘いものを食べられて大満足でした。

■最後に

今回の展覧会で受けた刺激を忘れずに、今後の業務に生かしていきます。

また、社員が見学した展示会やイベントなどについて、今後もこちらのブログで更新していく予定なので、お楽しみに!

\この記事をシェアする/

Page Top

Translate