2023.05.01
今回は、月一読書の活動で社員が読んだ本と、その中で気になった項目についてご紹介します。
【読んだ人】
Web事業部F
【書名】
『めんどくさいが消える脳の使い方』
【著者】
菅原 洋平
【発行所】
ディスカヴァー・トゥエンティワン
【発行日】
2022年6月25日
【本を手に取ったきっかけ】
めんどくさいと思ってしまう時間がムダと感じているため、消せる方法があるのなら知りたかった。
【気になった項目】
めんどくさい感情は、無駄にエネルギーが使われたり、使えるエネルギーが少なかったりするときに
出現する。
もともとマルチタスクができない脳は、息をつく間もなく出される課題に対して、3つの注意機能で挑んでいる。
①ボトムアップ注意:反射的で素早く反応
②トップダウン注意:目的に持続的に注意できる
③注意の構え:注意の向け方を決める
①②のどちらで臨むのか決めているのが③。③が使われると、マルチタスクを回避する行動がとれるようになる。
オンラインミーティングとリアルに人に会う場合の大きな違いとして、過程があることと振動現象とい
う2つが考えられる。
■過程があること:服装や持ち物、行先までのルートなど。感覚データが豊富なので、得られた情報と関連づく記憶が増えて、後で別のことに役立つ「使える情報」になる。
■振動現象:うなずき合ったり、同時に感嘆の声を上げたり、息が合うこと。振動が同調すると、脳内では意識がはっきりしていて、かつ安静でリラックスした状態を示す脳波のアルファ波が増大することが明らかになっている。
脳が課題を遂行するときの特徴を調べた実験の結果、はじめに正確性、中盤になると速さが重視され、
終盤になるとどのくらいの速さで動けばいいのかという配分が重視されることが分かった。
タイミングが外されてることが前提になっていれば疲労度も低下するため、「予定は変わる」ことを前提にしつつ、どう終えるかに注目する。
自分が使う言葉が限られるのは自動化で脳の省エネを図っているから。語彙が限られると、アクセスできる記憶も限られてしまう。
人の話を聞いているときに、その単語の文や意味をすべて理解していたら、それだけでたくさんのエネルギーが消費される。脳は、この消費を抑えるために、脳内にある「似た言い回し」に変換して理解している。脳内にストックした言い回しのパターンが増えるほど、人の話を理解する力が高まり、その言い回しをアウトプットすることで、自分なりの言い回しに加えることができる。
限られた容量の中でもたくさんの情報を覚えることができる。
①挨拶(contacts):「初めまして○○です」
②雑談(small talk):「今年も暑くなりそうですね……」
③本題(presentation):「さて、先日お送りした資料をもとに、今日は3つのことを……」
④競合(competition):「最近話題になっている〇〇はどうでしょうか」
⑤発展(expansion):「この仕組みは、〇〇にも応用できそうですね」
⑥約束(appointments):「では、来週までに〇〇して連絡いたします」
⑦締めくくり(closing):「それでは引き続き、よろしくお願いいたします」
自分のチャンクに当てはまらないときは相手の順番でチャンキングする。
脳に何を学習させたいかという目的を持って説明の仕方を変えてみると、自分に役立つ説明の
練習に使える。
記述した内容を覚えておくためには、時間情報が空間情報に変換して、何らかのイメージを添加
することが役立つ。
普段からうまくいったときにはどんな感じだったかを言葉にするようにする。それが最適な自分を
呼び出す行動になる。
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