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月一読書 2023年6月 営業部M

2023.07.18

今回は、月一読書の活動で社員が読んだ本と、その中で気になった項目についてご紹介します。

【読んだ人】
営業部M
【書名】

「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる――精神科医が教える「生きづらさ」を減らすコツ
【著者】

本田 秀夫
【発行所】
ダイヤモンド社
【発行日】

2021年9月7日
【本を手に取ったきっかけ】

身体的健康に関する本を読みたい気分で健康ジャンルの書架を眺めていたら、タイトルが目に入り、精神的健康についてではあるが自分に合いそうだったため。

【気になった項目】

1. 「やることをひとつ減らす」にチャレンジ

「気にしなくていい」と言われても、心のクセを修正するのは、なかなか難しいもの。気になるから気にしてしまう。それなら、「これは気にしなくてもいいこと」「やらなくていいこと」と先に決めておけばいい。

2. 「協調性」より「ルール」を優先する。

協調性:「相手に合わせて行動しよう」とすること。一定ではなく、相手次第で変わるもの。これを意識しすぎると、常に相手の話すことや表情、行動などを気にして、「やりたくないことを相手に合わせて無理してやっている」という状態が長く続き、心が落ち込む原因になる。

ルール:一定の決まりごと。相手によってぶれることがない。

社会のルールから大きく逸脱しなければ、自分の生きやすいスタイルを選んでいい。

3. 仕事で「しなくていいこと」を考えるときのポイントは、自分に「できること」「できないこと」を理解して、できないことは無理せず、手放していくこと。

・自分にできることを理解して、それを通じて他者に貢献する
・自分にできないことも理解して、周りの人の協力を得ながら対応する

この二つの基本を心がけると、自分らしく、無理なく働けるようになり、仕事の悩みは減っていく。

4. 発達障害の基本的な特性

自閉スペクトラム(AS)とADHの特性がどちらもある場合は、ASの特性で「ものごとを計画的に進めよう」とする一方で、ADHの特性で「気がついたことに手を出してしまう」というふうに、「規律性」と「衝動性」がせめぎ合うことがある。
このような場合は、あらかじめ「寄り道」を考慮した計画を立てる。たとえば1日のスケジュールを組むときに、午前に1件・午後に1件くらいの分量で、大まかな予定だけ決めるなど。

5. いつも苦手なことを後回しにしてしまう

×気が乗らなくても「やるべきこと」を優先する
〇気分を優先して、最後に間に合わせる。

たとえば、1日の最初の仕事として「気分は乗らないけど、優先順位が高いメール対応」を設定した場合に、苦手だからやる気になれず、手を止めて考えごとをしたり、関係のない雑用に手を出したりして、本格的にスタートするのが遅れることがある。
優先順位を考えずに、やりたいことから手をつけていったほうが仕事のスピードが上がり、結果的に苦手なことも早く終わったりする。

6. 失敗を引きずる

×一人反省会をする
〇ちがうことに気持ちを向ける

たとえば、サッカーの試合などでは、「絶対に負けられない一戦」でも、負けてしまうことがある。負けた直後は、選手たちも悔しがっているが、案外あとに引きずらずに気持ちを切り替える選手が多い。というか、試合に負けたときでも、早く気持ちを切り替えて、次の試合に集中できる選手が強くなれる。

7. 一般の人と発達の特性がある人の時間配分の違い。

左端が、「やりたいこと」を自由にできる休日のイメージ。右端は「やるべきこと」が多くて「やりたいこと」をするための時間が少ない仕事が忙しい日のイメージ。
この図の左端から右端までの割合を、行ったり来たりしながら生活し、右端のような日が続くとストレスがたまってしまうので、仕事量を減らして時間を捻出し、左の方に移動して、やりたいことをやってストレスを解消する。このような形で「ワーク・ライフ・バランス」がとれていれば、オンとオフの切り替えは十分にできている。

発達の特性があって、「ワーク・ライフ・バランス」を取るのが苦手な人の場合、右端に進むにつれて、仕事などの「やるべきこと」が増えているのに、「やりたいこと」を減らせないことがある。「やりたいこと」を多少減らすことはできても、あまり多くは減らせない。「これ以上は減らせない」というラインがある。一般の人は、「やるべきこと」が増えてくると、「やりたいこと」をうまく減らすが、調整が苦手な人の場合、「やるべきこと」が増えてくると、増えた部分がストレスになり、それを発散するために、「やりたいこと」をやる時間のさらなる上積みが必要になる。やるべきことが増えれば増えるほど、睡眠時間を削ったり、身の回りのことをあとまわしにしたりして、やりたいことをやってしまう。

8. 「やりたいこと」を減らせない人は「ファン・デューティ・バランス」がオススメ

「ファン」は楽しいこと、やりたいこと。「デューティ」は義務、やるべきこと。「ワーク」と「ライフ」ではなく、「ファン」と「デューティ」なのは、その人にとって仕事が「やりたいこと」であれば、仕事をする時間が「ファン」になるから。「やりたいこと」を減らせない人は、義務感でやっていることがあまりにも多くなりすぎると、メンタルヘルスを損なう可能性が高くなるため、その場合は「ファン・デューティ・バランス」の考え方を生活に入れるのがよい。

9. 生活リズムが崩れている

×趣味を「引退」して睡眠時間を確保
〇仕事に差し支えがなければいまのままでOK

趣味に時間を使いすぎて寝不足になりやすい人が、生活リズムを整えるために趣味の活動をやめてしまうと、生活リズムは安定するかもしれないが、ストレスを解消できなくなり、結果として、仕事に支障が出る可能性がある。寝不足を解消したいのなら、「やりたいこと」を削るのではなく、「やるべきこと」のなかから、「やらなくていいこと」を見つけて、その時間を削って睡眠時間を確保する。

10. 他人の評価に振り回されずに生きるには、「自分自身が自分をどう評価するのか」「自分の目」を持つことが重要。

お笑い芸人には、早く売れたくて万人にウケそうなネタをつくる人もいれば、自分のやりたいことしかやらない人もいる。売れたい人は人気「他人の目」を重視し、人気を重視せず個性的なネタばかりつくる人は「自分の目」を意識している。ミュージシャンも同様で、ある程度売れるまでは万人ウケを狙っていって、一定の地位を確立してから自分のやりたい路線に進む人たちもいる。
そうした例を参考に、自分が「万人受け」を目指しているのか、「我が道を進む」タイプなのかを考えてみると、「他人の目」「自分の目」をどれくらい意識しているかがわかるかもしれない。

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